奈良公園に生息するシカは国の天然記念物に指定されている野生動物です
奈良公園の鹿によるけがなどについてはこちら
奈良公園のシカ相談室とは
奈良公園のシカ及びその周辺に生息するシカは、鹿島神宮から奈良の地に白鹿の背にのってこられたという伝承から
春日大社の「神鹿」とされ、古くから保護され、住民から愛護されてきました。
昭和32年には天然記念物「奈良のシカ」として認定され、人とシカが共生する社会を築いてまいりました。
人には慣れ親しんできた「奈良のシカ」ですが、誰かが飼っているものではなく、あくまで野生動物です。
その認識の欠如により、特に観光客が多く訪れる奈良公園では、シカに噛まれたり、たたかれたりするという
トラブルが増えています。
また、奈良公園内の交通量の増加とともに、シカと車との接触事故なども多発しております。
「奈良公園のシカ相談室」はそうした奈良公園内での人や車、あるいは農作物を荒らされた農家等の
トラブルに対応する機関です。
野生動物のことゆえ、ケガや車の故障等について補償することはできません。
この点につきましてはご理解くださるようお願いいたします。
何かございましたら、奈良公園のシカ相談室までご連絡ください。(0742-26-7755)
奈良公園のシカ相談室からのお願い
子どもだけで
シカに近づくと危険です!
シカは弱いと思われる子どもを攻撃する傾向があり、大けがにつながる場合があります。大人がしっかり守ってあげてください。
高齢者の方は
注意してください!
突然シカがぶつかってくる、避けようとして転倒するなど、高齢者の事故が多発しています。奈良公園を歩くときは十分注意してください。
手荷物はしっかり
管理してください
カバンは必ず閉めておいてください。財布からお金を出そうとしてお札を食べられる事故もあります。 またショルダーはシカの角にひっかかって人が転倒することもあるので、十分注意してください。 カメラのストラップにも注意してください。
鹿せんべいは、米ぬかと小麦粉でできています。
砂糖も塩も入っていません。
シカにとって安全なおやつです。
鹿せんべいは、米ぬかと小麦粉でできています。
砂糖も塩も入っていません。
シカにとって安全なおやつです。
※鹿せんべいは鹿専用です。人は口にしないでください
鹿せんべいを買ったら、すぐにシカにあげましょう。手に持ったままだと狙われます
小さい子はおとなと一緒に!
子どもがひとりでシカに近づくと危険!
じらさないで
なかなか与えずじらしていると、シカにからだや服を噛まれます。
周りのシカにも注意!
鹿せんべいを持っているとシカが集まってきます。
鹿せんべい以外与えないで!
お菓子、パン、野菜、残飯などを与えるとおおなかを壊します。 (鹿せんべいは、シカが食べても安全なおやつです)
手荷物に注意!
小物や貴重品はバッグに入れ、しっかり持ちましょう。
なくなったら「シカサイン」!
鹿せんべいがなくなったら、シカの目線で両手を「ぱっ」と広げて、「もうないよ」と教えてあげましょう。
鹿トラブルQ&A
- シカにかまれました。病気がうつらないか心配です。
- シカにかまれて感染症などの病気がうつることは過去に一件もありません。
シカは、鹿せんべいを与えるのをじらされたり、むやみに触ろうとされたりすると、かむことがあります。鹿せんべいはすばやく与える、シカには触りにいかないことを心掛けてください。
- 奈良公園のシカはおとなしいと聞いていますが、人との接触事故が起きるのはなぜですか?
- 奈良公園のシカは野生動物です。普段は人に慣れていますが、春の出産期と秋の発情期には、シカは大変過敏になり、思わぬ行動にでることがあります。たとえば、出産後、子ジカと母ジカがいるときに、子ジカに近づこうとすると、母ジカが子ジカを守るために人を攻撃してくることがあります。また秋の発情期には、オスがメスを狙っているときや、オス同士で闘っているときに人が通りかかると、敵とみなしてオスジカが人を攻撃する場合があります。
さらに、鹿せんべいを与えるのをじらしたり、鹿せんべいを持ったまま走って逃げたりすると追ってきてかむ、たたく、体当たりをするなどの行為をすることがあります。
野生動物ということを忘れずに、シカの行動を見守ってください。
- 奈良公園にペットの犬を連れていきたいのですが、大丈夫ですか?
- 禁止はしておりませんが、様々なトラブルの原因にはなります。
シカは、大変臆病な性格です。臭いなどで飼い犬等の存在を感じると、とても怖がり警戒します。また犬の鳴き声などにはとても敏感に反応します。 ひとたび、犬に吠えられたり追いかけられたりすると、すぐにその場の脅威から逃れるため、突然走り出します。 その結果、道路への急な飛び出しや衝突事故など、さまざまなトラブルにつながります。また、犬を攻撃してくる場合もあります。 奈良公園は、“鹿の生息地”ということを決して忘れないで下さい
- 鹿にお菓子をやっている人を見かけました。
鹿せんべい以外で何かやってもいいものはありますか?
- 鹿に与えていいのは、鹿せんべいだけです、人の食べ物(お菓子、野菜、お弁当など)は絶対に与えないでください。
ゴミを食べて死に至ることがあります。残飯、砂糖や香辛料の入ったお菓子類を食べると、胃腸障害や虫歯の原因となります。また、野菜等をあげる行為は生ごみの不法投棄につながります。
・奈良公園周辺部で間違った餌やりが、鹿を不幸なトラブルに巻き込みますので、与えないで下さい。
・鹿せんべいは、鹿の主食ではありませんが、鹿に安心な「おやつ」です。
(鹿せんべいには、香辛料、砂糖は一切入っていません。またこの売上金の一部は、保護活動に使われます。)
- 車で走行中、鹿とぶつかってしまいました。どうすればいいでしょうか。
- 鹿は野生動物です。奈良公園の中は自在に走り回るので、飛び出すこともあります。奈良公園内を走行するときは、十分注意して徐行運転をしてください。そのうえでぶつかったとき、あるいは鹿の交通事故を見かけた時は、奈良の鹿愛護会(0742-22-2388)に、夜間は奈良警察署(0742-20-0110)にご連絡ください。
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